- 【藤尾さん】
- プリセプター制度とは中途採用・新卒に関わらず、1人のプリセプティ(指導を受ける側)に対し1人のプリセプター(指導者)がマンツーマンで臨床での教育を担当する方法です。指導を受ける期間は、経験の有無などにより個人個人によって違います。
プリセプターとして最初に教えることはなんですか?
- 【藤尾さん】
- 私は、「患者様、同僚の看護師に対して心を砕くこと。まず相手に興味を持つということ。」を大事にしています。
- 【永田さん】
- そうですね、私も一緒でまずは患者様に対してもそうなのですが、看護師に対しても肩の力を抜いてほぐれるようにというか、早く馴染めるような雰囲気作りを心がけていますね。
- 【井上さん】
-
技術だけじゃないですからね、まずは何で自分が看護師になったのかということを忘れないことを伝えます。
初心を忘れないことで、患者様のことをちゃんと考えられますからね。
- 【藤尾さん】
- 教育に関しても難しくて、新人さんそれぞれの個性があるんですよね。
- 【大牟田さん】
- うん、みんな得意分野がありますからね。
- 【井上さん】
- もちろん仕事としては技術は重要ですが、プリセプター実習中は技術面にはほとんど触れず、まずは患者様とのや看護師とのやり取りなどのコミュニケーションを覚えてもらいますね。
- 【藤尾さん】
- そうしないと、知識が固まってしまって「こういう病気の方はこういう症状でなければいけない」と思い込んでしまう場合があるのです。朝倉健生病院では中途採用で実務年数が長い方もプリセプティーとして、教育を受けることもあります。その際も個々に合わせた教育はもちろんですが、新人と変わらず1から丁寧に指導していきます。
- 【藤尾さん】
-
自分が担当したプリセプティーから前向きな言葉が聞けるようになったときに、たとえば患者様に対して「何かをしてあげたい」などの気持ちが出てきたときにやはり嬉しくなりますね。
忙しさに追われて余裕をなくして、「仕事」に一生懸命すぎるのではなく、余裕が出てきてきちんと患者様のケアなどに気づけるようになったときに、やはり良かったと感じますね。
- 【永田さん】
- 笑顔で仕事が出来てくるぐらい余裕が出て、しっかり自分で動けるようになって、頑張ってる姿を見たら嬉しいですね。
- 【大牟田さん】
- 人にもよるのですが、最近の新人さんたちは固くなりすぎることがあって。
- 【藤尾さん】
- そうそう、分からないことが分からない感じよね。
- 【大牟田さん】
- 自分をというかもっと内面を出せるようになった、出してくれるようになったときには、すごく嬉しいですね。
- 【井上さん】
- うん、馴染んだ感じがするよね。
- 【永田さん】
-
私も積極的に進んで質問をたくさんしてくるようになったとか、
他のスタッフから「最近動けてるね」って言ってもらえたときに
すごく嬉しくなりますね。
あとはさっきも言ったのですが、初めはやはり本心を言って
くれないんですよ。時間が経って本音で話すようになったときは
嬉しいですね。
- 【藤尾さん】
-
長い目で見ていくことがすごく大事ですね。
経験型と実践型の違いがあり、それを見極めて各々に合った指導を行っていくので、
実践で成長する方と違い、経験型はじっくり育てていくことが重要ですね。
- 【大牟田さん】
- 悩んでいそう、迷っていそうなときはまず話しかけて、言いやすいように心がけてプリセプティー自身が考えるように、気付けるような流れを作って行きたいと思います。実際は難しいですけどね。
- 【永田さん】
- そのため私たち自身も結果を早く求めすぎずにいるように、プリセプター個人で抱え込むのではなく周りの上司やアソシエイトに相談し、協力体制を作ることも重要です。
- 【大牟田さん】
- 私たち指導者が必ずしも側にいるわけではないので、周りのスタッフにも協力して貰うことは大切ですね。誰にでも聞きやすい環境、雰囲気作りを心掛けています。
- 【藤尾さん】
- 新人として入って様々な世代やたくさんの経験を積まれた方も一緒に考えていけたらいいですね。
- 【井上さん】
- 最初は苦しいと思うのですが、やりがいを感じられるところまで、一緒に頑張りましょう。
- 【永田さん】
- すでに働かれたことがある方や、未経験の方、色々な方がいらっしゃると思うのですが、夢を実現できるように一緒に頑張って行けたらと思います。
- 【大牟田さん】
- 「仕事にやりがいを持って気付ける看護師」「常に相手のことを考えられる看護師」になっていただきたいです。
プリセプターのみなさん、インタビューありがとうございました!